小腸がんについて
小腸がんの症状
小腸がんは、初期症状に乏しく、病状が進行すると腹痛や吐き気・膨満感・嘔吐・血便・貧血などの症状が現れます。また、胆汁の出口にがんが出来て黄疸を起こすなどが特徴的な症状です。
小腸がんの診断
小腸粘膜を直接採取すると、組織採取によるバルーン型内視鏡検査が有効です。小腸粘膜を観察するために、カプセル内視鏡検査を用いることもありますが、この場合組織採取が不可能なため確定診断ができません。そのほか、造影剤を用いたCT検査を行う場合もあります。小腸壁の肥厚・腫瘍の有無・狭窄などを確認、リンパ節腫脹・異常血管の有無など、消化管以外も観察が可能で、状態の全体像を把握するのに有効です。
小腸がんの治療
リンパ節を含めた、腸管の切除治療が第一選択とされています。切除手術ができない場合は、閉塞を回避していくバイパス手術によって、小腸に直接胆のうや胆管をつなぎます。良性の場合は、経過観察で大丈夫ですが、出血や狭窄がある場合は手術を行うことがあります。そのほか、化学療法・放射線療法があります。