内視鏡AI研究(人工知能)について
診断精度の向上が可能
内視鏡診断支援システムAIは、がんの見逃しがないなどの診断精度を向上することが可能です。AIに非胃がん病変を学習させることで、陽性反応的中率が大幅に改善できます。通常の胃がん内視鏡健診では、内視鏡検査のあとは別医師によるダブルチェックが義務化されています。およそ1~2時間ほどかけて3,000~4,000枚の内視鏡画像を読影チェックは、現場の医師によって大きな負担です。このように、内視鏡診断システムAIを使用することによって、ダブルチェックによる負担を軽減できるようになります。さらに、今回開発された内視鏡診断支援システムは、動画でも胃がん検出が可能です。したがって、内視鏡検査の際には、このシステムを直接連動させることで、胃がんの見逃しをリアルタイムで回避できると期待されます。この内視鏡診断支援システムAIが普及するようになれば、熟練の内視鏡医でなくても、胃がんの早期発見・早期治療が可能になります。結果、胃がんの根治が実現し、医療費の削減へとつながることが期待されています。これらを目指し、システムのさらなる改良と実用化を目指しています。