鼠経ヘルニアは何科を受診するの?

筋肉が弱くなって皮膚の下に腸が飛び出してしまう『鼠経ヘルニア(脱腸)』は、手術で弱くなった部分を補強する必要があります。手術をおこなうので外科もしくは消化器外科へ受診してください

「近くに外科や消化器外科がない」
「鼠経ヘルニアかどうかわからない」
「専門の病院に行く勇気がない」

このような方は、まずはかかりつけ医療機関やお近くの医療機関で相談してください。また小さなお子さんは、かかりつけ小児科での相談をおすすめしています。その後、適切な治療ができる医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。

そもそも鼠経(そけい)ヘルニアとはどんな病気?

鼠経ヘルニアの3つの種類

鼠経(そけい)ヘルニアは足の付け根などの筋肉が弱くなった部分から、本来はお腹の中にあるはずの腸や筋肉・脂肪組織・皮下脂肪 が皮膚の下に飛び出してしまう病気です。

別名、脱腸(だっちょう)ともいいます。

鼠経ヘルニアは男性に多く、全体の9割を占めます。

代表的な鼠経ヘルニアの症状は足の付け根の部分が「ぽっこりとふくらむ」「ふくらんだり、元に戻ったりする」「痛い」などです。

皮膚の下に腸が飛び出してしまうくらい筋肉が弱くなった部分が自然に元に戻ることはありませんので、弱くなった部分を補強する治療(手術)が必要です。

筋肉と皮下脂肪は削除でいいかと思います。

鼠経ヘルニアで受診するタイミング

鼠経ヘルニアは「ぽっこりとふくらむ」「ふくらんだり、元に戻ったりする」「痛い」など自覚症状が現れたら受診するタイミングです。

そのまま放置していると腸が飛び出したまま元に戻らなくなる、いわゆる嵌頓(かんとん)という状態になる可能性があります。

鼠経ヘルニアについて注意すべき『嵌頓(かんとん)』とは

腸が嵌頓してしまうとふくらみが硬くなって元に戻らなかったり、熱を持ったり、我慢できないくらいの強い痛みを伴います。最悪の場合、腸の血流が途絶え腸が壊死してしまい、命にかかわることもあります。

鼠経ヘルニアが嵌頓してしまったら、可能な限り速やかに医療機関を受診し緊急手術ではまり込んだ腸を元に戻さなければなりません。鼠経ヘルニアの患者さんの20人に1人程度の割合で、嵌頓してしまうという報告もあるため早め早めの診断・治療が必要なのです。

つくば市で鼠経ヘルニアの治療をするなら筑波胃腸病院へ

茨城県つくば市近隣にお住まいで、鼠経ヘルニアで何科を受診したらいいかお悩みの方は筑波胃腸病院の受診を検討ください。

当院は1987年(昭和62年)に開業し30年以上にわたって地域医療に貢献し続けています。なかでも消化器の病気、とくに鼠経ヘルニアや痔の治療、内視鏡検査・治療では高い実績を誇っています。詳細な当院の昨年度の診療実績は、こちらのページをご覧ください。 当院の診療実績:https://www.tsukubaichou.com/results/

鼠経ヘルニアは手術でしか治すことができない病気で、適切な時期の治療が必要です。

当院は、以下に当てはまる患者さんに鼠経ヘルニアの手術をおこなっています。

  • 過去に1度でも嵌頓(かんとん)した経験がある
  • 日常生活に支障をきたす症状がある
  • 症状が軽くても本人の強い希望がある

ご自身の鼠径ヘルニアが手術適応かどうかや、手術を受ける時期についてはお一人おひとり異なりますので医師にご相談ください。

当院の鼠経ヘルニアの手術療法は傷が目立たず再発も少なく、患者さんの身体的負担が少ない専門性の高い短期滞在外科手術をおこなっています。

短期滞在外科手術は2泊3日の短い入院期間で、手術翌日に退院。土曜日も手術をおこなっており、学業や仕事への影響を最小限にできます。

鼠経ヘルニアの手術について、もっと知りたい方はこちらのページをご覧ください。

一般診療
8:45〜12:00 ×
15:00〜17:30(受付17:00まで) × ×

鈴木 隆二
鈴木 隆二監修 鈴木 隆二
筑波胃腸病院 理事長
経歴
  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • 東京女子医大初期臨床研究センター 研修医
  • 東京女子医大消化器病 センター 外科 錬士
  • 東京女子医大大学病医学 研究科 博士課程修了
  • 東京女子医大消化器病 センター 外科 膵臓外科 助教
  • 医療法人筑三会筑波胃腸病院 理事長
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