鼠径ヘルニアは手術でしか治すことの出来ない病気です。しかし、鼠径ヘルニア手術のあとに、術後神経疼痛をきたし、今までよりも日常生活に支障をきたしてしまう場合など、様々な合併症があります。
当院では、それらの合併症をなるべく回避した専門性の高い鼠径ヘルニア手術を施行しております
鼠径ヘルニアの短期滞在外科手術について
Direct Kugel法(前方到達法)
本術式は片側3.0cmから4.0cmの創で手術を施行します。鼠径部には腸骨鼠径神経・腸骨下腹神経・陰部大腿神経陰部枝など、鼠径部周囲の知覚神経が走行しております。この神経を損傷してしまうことにより術後神経疼痛をきたしてしまう恐れがあり、これらの神経を温存するように心掛けております。また内鼡径ヘルニア・外鼡径ヘルニア・大腿ヘルニアが出てくる3つの穴を同時に覆うことで術後の再発を予防しております。
Figure1 Direct Kugel法
TEP法(腹腔鏡を用いた腹膜前到達法)
TEP法では、腹膜と腹壁の間に隙間を作り、そこに低流量の二酸化炭素を入れスペースを作り手術を施行します。
Figure2 TEP法
TAPP法(腹腔鏡を用いた腹腔内到達法)
TAPP法ではお腹の中に二酸化炭素を入れ、カメラを挿入してモニターを見ながら手術を行います。
Figure3 TAPP法
当院では前方到達法を推奨しております。
当院で鼠径ヘルニアの手術をうけるメリット
- 短期滞在外科手術として、手術翌日退院する事が可能です。日程に関しましてはご相談ください。
- 担当医(田村・鈴木)は茨城ヘルニア研究会代表・事務局であり、ヘルニア治療を専門とし,数多くの経験をしてきております。
- 創部を最小限に抑え、患者様のお身体への負担を軽減するとともに、再発率を抑えることを考えた治療を心掛けております。